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「土間コンクリートスラブ」では「ひび割れ」が発生するリスクあり

コンクリート床スラブには「土間コンクリートスラブ」と「構造スラブ」があります。

出来上がったときの見た目は同じですが、コンクリート床スラブの設計の考え方に違いがあります。

建設後、地盤の状態によっては、土間コンクリートではバリバリとひび割れが発生することがあります。

「土間コンクリートスラブ」と「構造スラブ」の違いについてご紹介いたします。

土間コンクリートスラブと構造スラブ

  土間コンクリート 構造スラブ
メリット 簡便な施工が可能 地盤が低下しても、
ひび割れの発生が小さい
デメリット 地盤が低下すると、
ひび割れ発生のリスクがある
荷重に応じた配筋をする必要がある

土間コンクリートスラブの考え方

土間コンクリートとは、上の荷重が地盤に流れて行くという考え方で設計されたコンクリート床スラブをいいます。

コンクリートスラブ自身では荷重を支える必要がないので、コンクリートスラブに配筋する鉄筋は、コンクリートの収縮を抑える程度の軽微な鉄筋で十分です。

構造スラブの考え方

構造スラブとは、上の荷重を地盤に流すのではなく、自身の床スラブで耐えるように設計されたコンクリート床スラブをいいます。

コンクリートスラブ自身で荷重を支える必要があるため、コンクリートスラブに配筋する鉄筋は、荷重に見合ったしっかりした鉄筋が入ります。

地盤が下がった場合どうなるか

地盤を締め固めてからコンクリートスラブを施工します。

このとき、地盤の締め固めが弱く、施工後に地盤が下がった場合について考えて見ましょう。

土間コンクリートは上の荷重を自身では支えず、地盤に流すように設計されたコンクリート床スラブですので、地盤に追従して下がります。

土間コンクリートが下がってしまうため、コンクリートスラブにひび割れが発生します。

構造スラブの場合、コンクリートスラブ自身が上の荷重を支えるように設計されているため、ひび割れが発生しません。

(設計時に想定した荷重よりも大きい荷重が作用したり、施工不良の場合にはひび割れが発生する可能性はあります。)

土間コンクリートスラブでひび割れが発生しないようにするためには

土間コンクリートスラブでは、上の荷重を地盤に流して、土間コンクリートスラブ自身では荷重を支えない構造です。

土間コンクリートは地盤に頼った構造ですので、地盤をいかにして下がらないようにするかということがポイントになります。

地盤を下がらないようにするには、地盤の締め固めが重要です。

土間コンクリートでひび割れが発生しないようにするには、地盤の締め固めを十分に行う必要があります。

コンクリートスラブのひび割れを補修するには

コンクリートスラブにひび割れをそのまま放置すると、鉄筋に雨水が浸み込み、鉄筋が錆びて、錆びが発生すると鉄筋が膨らみ、鉄筋が膨らむとさらにコンクリートひび割れが大きくなるという悪循環が進みます。

土間コンクリートで、地盤が下がってしまった場合には、根本的にひび割れを抑えることが難しいのですが、コンクリートひび割れが発生した場合の補修方法についてご紹介いたします。

軽微なひび割れの場合には、エポキシ系樹脂充てんを、大きなひび割れが発生している場合には、表面をV字カットした上で、エポキシ系樹脂充てんした上にモルタルを充てんします。

「土間コンクリートスラブ」と「構造スラブ」施工価格はそれほど変わらない

土間コンクリートも構造スラブもコンクリートスラブ厚さは150mm~250mm程度です。

土間コンクリートの場合にはひび割れ防止筋が配筋されます。

構造スラブの場合には、荷重条件やスラブの大きさ、形状にしたがって鉄筋のサイズが決まります。

施工費用は、施工するときの人間の作業量によって大きく変わりますが、材料費用アップによる施工費用はそれほど大きく変化しません。

工程は土間コンクリートも構造スラブも大きく変わらず、配筋する鉄筋量が増加する程度ですので、施工価格は大きく変わらないのではないかと考えられます。

土間コンクリートと構造スラブでは施工後のひび割れ発生リスクは大きく変わります。

図面に「土間コンクリート」と記載されている場合には、「構造スラブ」に変更した場合に価格がどの程度変化するか見積もりを取ってみてはいかがでしょうか?

異形棒鋼(*) サイズ(**) 価格
(円/トン)
材料強度
D10 70,000 SD295A
D13~D25 69,000

住宅で使用する程度のコンクリートスラブではトン単位の鉄筋を使用することはありませんので、材料ではほとんど費用の差が発生しません。

(*)異形棒鋼:現在一般に使われている鉄筋のことです。昔は丸い形状の鉄筋が使用されていました。現在は、コンクリートと鉄筋のかみ合いを良くする為に凹凸のある鉄筋が使用されています。

(**)サイズ:鉄筋は凹凸がありますが、記載されている数字は、丸型にした時に相当する鉄筋の直径をいいます。丸鋼と異形鉄筋(異形棒鋼)を区別するために、丸鋼の場合Rを、異形鉄筋の場合Dを記載します。D10の場合は直径10mm相当の異形鉄筋という意味です。

まとめ

「土間コンクリートスラブ」と「構造スラブ」では設計の考え方に大きな違いがあります。

「土間コンクリート」は荷重がスラブで支えません。

(土間コンクリートは、地盤に荷重を流します。)

「構造スラブ」は荷重を構造スラブで支えます。

地盤が低下したとき、「土間コンクリート」ではひび割れ発生のリスクがあります。

コンクリートスラブにひび割れを発生させないためには、

 ①構造スラブで設計しましょう。

 ②地盤の締め固めを十分に行った上で、コンクリートスラブを施工しましょう。

住まいのセカンドオピニオンのすすめ

いかかでしたか。

今回の報告も含めて、1面だけで判断せず、多面的に検討する必要があります。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 価格と利便性.png です

住宅の建設の場合、①利便性や②価格、③安全性などを総合的に判断する必要があると思います。

①利便性や②価格を総合的に判断するには、いくつかの提案プランを比較することがおすすめです。

住まいは大変高価な買い物です。

1人の営業トークだけで決めてしまうのは、大変もったいないと思います。

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実際に請求しようと思ったときには、各メーカーから、「より良いプラン」を引き出すため、以前「ゆこな」で紹介したこちらのページも参照してみてください。

メーカー・工法によっても『安全の考え方』が違っています。

おのおののプランを入手して、①利便性や②価格の『適正な設定』を住宅メーカーではなく、自らが決めていくことが必要なのだと思います。

とはいっても、住宅の専門的なことをどのように決めてゆけばよいのか、と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな時、わたくし”ゆこな”が、皆様によりそって、「住まいのセカンドオピニオン」として安全性の考え方についてのサポートし、皆様のよりよい住まいつくりのお手伝いができれば、と考えています。

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ABOUT ME
管理人
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一級建築士「ゆこな」です。 子どもが3人と日々格闘中です。。。 「ゆこな」の名前は、は子どもの名前の1文字づつ をもらって付けました。 子どもが安全な住まいや暮らしについて皆さんと考えて いきたいと考えています。