都市ガスが通線されていない地域では、LPG(液化石油ガス)が使われます。
LPGは、(Liquified液化されたPetroleum石油Gasガス)単純に、ガスを液化したものという意味で、いわゆるプロパンガスのことです。
(プロパンガスやブタンガスが使われます)
実際には、ガス会社の方が安全な場所を選定して設置することが多いようですが、安全に設置して、安全に保管するにはどのようなことに注意したらよいでしょうか。
今回はプロパンガスの保管場所で注意すべき項目についてまとめました。
Contents
プロパンガスの設置基準(1t未満)
設置場所:充てん容器が屋外に設置されていること(規則第18条第1号イ)
容器は風通しのよい屋外に設置されている必要があります。

屋外階段の下などに設置する場合には、屋外階段が火災時の避難経路となる場合もあるので、所轄の行政庁に確認する必要があります。
ガス会社や住宅建築業者に依頼して、行政への確認を依頼したほうがよいでしょう。
また、車が接触するなど、ガス容器の損傷の恐れがない場所に設置する必要があります。
ガス設置場所は屋外を原則としており、屋上やベランダなどに設置してはいけないという規制はありませんが、火災時の消防活動を阻害する場所の設置は避けるほうがよいでしょう。
火気までの距離:容器設置場所より火気までの距離が2mを越えていること。火気までの距離が2mを確保できない場合、2m以内にある火気を遮る措置を講じてあること(規則第18条第1号イ)
設火気までの距離までの距離を2m以上離して、容器を設置する必要があります。
火気までの距離が確保できていない場合には、不燃性隔壁で火気を遮る措置を講じる必要があります。
不燃性隔壁は施工性の容易さを考慮して、コンクリートブロックや金属板を選定するのが良いと思います。
コンクリートブロックは地震時に倒れる可能性がありますので、コンクリートブロックの基準を満足する必要があります。
コンクリートブロックに関する記事をこちらに記載しているので、参考にしてみてください。
また、ガスが漏れた場合にも、住宅の屋内にガスが流れる恐れがない場合を選定するようにしましよう。
プロパンガスは空気よりも比重が大きく、下に降りていきます。
どんどん下の方に流れて行くので、水の流れをイメージすれば分かりやすいのではないでしょうか。

『火気』とはタバコやライターなどの裸火にような直接の火だけでなく、自動者のエンジンの火花、電気のコンセント、エアコンの室外機、電気のメーター、冷蔵庫や洗濯機などの電気製品なども『火気』に含まれる可能性があります。
1)直接裸火をもたないこと
2)320℃より高温となる部分を持たないこと
3)接点を持つ電気製品はON-OFFによる電気火花が点火(着火)エネルギーよりも小さいこと。あるいは、接点が密封されていて、電気花火が外にでないこと
と全ての規定を満足する必要があります。
着火源になるかどうかは、ガス販売店に確認したほうが良いでしょう。
その他①:ボンベの転倒や落下に注意する
ガスボンベは水平な場所に置くようにしましょう。また、チェーンなどでボンベを固定し、転倒や落下が発生しないようにしましょう。
ガスボンベの転倒に対する安全性を高めるため、チェーンは2重にかけることが推奨されています。
特に、地盤に直接ガスボンベを設置した地、地盤の上に簡易な板を載せてその上にボンベを載せた場合などでは、設置してしばらく経って地盤が凹むなどによってボンベが傾くことがありますので、注意しましょう。

その他②:ボンベの腐食を防ぐ
地盤に直接ボンベを置いて、常時地盤の水に接していると、ボンベが腐食してガタついたり、ボンベの強度が確保できなくなる可能性があります。
腐食を防ぐ必要があります。
コンクリート板などの、強度があり、水が接しないようにするものを介してボンベを設置したほうがよいでしょう。
コンクリート上面に水溜りが発生しないように水勾配を設けたほうが良いでしょう。
あまり傾けると、ボンベが転倒する必要がありますので、適切な勾配とする必要があります。
通常のコンクリートでは2%程度の水勾配を設けます。
2%水勾配の場合、施工精度が悪い場合には、若干水が溜まる可能性があるので、確実に水を地盤に流したい場合には、5%程度の水勾配とすれば安全でしょう。

これほど急勾配にはなりません、
プロパンガスが安くなる可能性も
プロパンガスは「高い!」というイメージされる方も多いのではないでしょうか。
現在、プロパンガスを利用している家庭は全体の約45%で多くのガス会社が存在します。
ガス会社を変更するだけで『ガス料金が安くなる』ことが多いです。
下記のサイトを用いた場合には、ガス会社変更を『一切無料』で面倒な手続きを代行してもらえるので『簡単』です。
プロパンガスは風通しの良い場所に設置する。
プロパンガスの底版に雨水がたまらないように、水勾配を付けることが望ましい。
プロパンガスが倒れないように、しっかりと緊結する。
住まいのセカンドオピニオンのすすめ
いかがでしたか。
今回の報告も含めて、1面だけで判断せず、多面的に検討する必要があります。

住宅建設の場合、①利便性や②価格、③安全性などを総合的に判断する必要があると思います。
①利便性や②価格を総合的に判断するには、いくつかの提案プランを比較することがおすすめです。
住まいは大変高価な買い物です。
1人の営業トークだけで決めてしまうのは、大変もったいないと思います。
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実際に請求しようと思ったときには、各メーカーから、「より良いプラン」を引き出すため、以前「ゆこな」で紹介したこちらのページも参照してみてください。
メーカー・工法によっても『安全の考え方』が違っています。
おのおののプランを入手して、①利便性や②価格の『適正な設定』を住宅メーカーではなく、自らが決めていくことが必要なのだと思います。
とはいっても、住宅の専門的なことをどのように決めてゆけばよいのか、と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時、わたくし”ゆこな”が、皆様によりそって、「住まいのセカンドオピニオン」として安全性の考え方についてのサポートし、皆様のよりよい住まいつくりのお手伝いができれば、と考えています。

「ゆこな」のセカンドオピニオンのご依頼・ご質問はご遠慮なく、メールお願いいたしますね。