住宅の壁に比べて窓ガラスの断熱性が劣るため、部屋の温度は窓ガラスから逃げることになります。
窓ガラスの断熱性能を向上させることが部屋の温環境向上のポイントになります。
最近は複層ガラスなど、断熱性を向上させた窓ガラスが使われるようになってきました。
我が家でも、リビングなど主要な部屋の窓ガラスには複層ガラスを用いています。
私が小さかったころ(1980年ころ)は窓ガラスにぶつかって窓ガラスを割ってしまった記憶がありますが、我が家の小学校の子どもたちが少々ぶつかっても割れが発生しません。
今回は、窓ガラスの種類と断熱性能を紹介いたします。
複層ガラス(ペアガラス)
複層ガラス(ペアガラス)は1枚のガラスに比べて、断熱性能が向上しています。
ガラスとガラスの中間部分には、乾燥ガス(アルゴンガスなど)が封入されています。
中間層の乾燥ガスに対流が起こらない状態の空気は断熱性能が高くなるという性質を利用しています。
複数ガラスの断熱性(熱貫流抵抗)は単板ガラスの2倍程度となります。
複層ガラスは2枚のガラスで構成されているため、窓ガラスが重く感じますが、我が家の幼稚園の子どもでも開け閉めできますので、それほど大きな不具合には感じません。
日本では2枚のガラスで構成されているものが一般的ですが、ヨーロッパでは3枚の板ガラスで構成されている製品もあります。
断熱性能が向上しているため、結露の発生しにくいのがメリットです。
結露が発生すると、カビの発生を誘発するため、健康の向上が期待できます。
複層ガラスは温度環境が向上する一方、遮音性能はあまり向上しません。
合わせガラス
合わせガラスは2枚のガラスの間に中間膜を介して貼りあわせたもので、ガラスが割れたときに飛散や落下を防止します。
安全性を確保するため、出入口の戸などに使用されます。
合わせガラスは、空気層を持たないので、断熱性能はそれほど高くなく、結露防止は期待できません。
二重サッシ(二重窓)
二重サッシ(二重窓)は断熱性能、遮音性能ともに向上します。
断熱性能はガラス-ガラス間の距離が2~3cmまでは向上するものの、それ以上離してもあまり効果がありません。
ガラス-ガラス間間隔を広げると、中間層の空気が対流するため、むしろ断熱性能が低下します。
遮音性能は、ガラス-ガラス間隔が長いほうが良好になります。
室内側の気密性を高め、湿度を含んだ室内空気が中空層の空気に流れることを防止することで、結露防止することができます。
LOW-Eガラス
LOW-Eガラスは特殊金属による低放射膜をガラス表面にコーティングし、採光、透明感を確保しながら断熱性、日射断熱性を向上させたガラスです。
網入りガラス
網入りガラスは、通常のガラス(フロートガラス)の中に網を入れることで、ガラスが割れたときの飛散性を向上させています。
ガラス内の異物(網)を入れているため、フロートガラスよりも強度が劣ります。強度は劣りますが、ガラスの落下の恐れが小さいため、隣家からの火災時に延焼のおそれのある部分や防犯上重要な部分に網入りガラスを用います。
強化ガラス
強化ガラスは、ガラスを急冷却することで製造します。通常のフロートガラスの約3~5倍程度の強度があります。強度の必要なガラス扉や家具の天窓などに用いられています。
複層ガラスは温度環境が向上する一方、遮音性能はあまり向上しない。
二重サッシ(二重窓)は断熱性能、遮音性能ともに向上する。
網入りガラスは、割れたあとにガラスの落下の恐れが小さいので、防火ガラスとして使用されることが多い。
住まいのセカンドオピニオンのすすめ
いかかでしたか。
今回の報告も含めて、1面だけで判断せず、多面的に検討する必要があります。

住宅の建設の場合、①利便性や②価格、③安全性などを総合的に判断する必要があると思います。
①利便性や②価格を総合的に判断するには、いくつかの提案プランを比較することがおすすめです。
住まいは大変高価な買い物です。
1人の営業トークだけで決めてしまうのは、大変もったいないと思います。
タウンライフでは、大手ハウスメーカーのプランを『無料』で『同時に請求』できるのでとても便利です。
『無料」で『同時に請求』したプランを見て、もう一度考え直す、 住宅を買うのを止めるということも視野に入れても問題ないと思います。
実際に請求しようと思ったときには、各メーカーから、「より良いプラン」を引き出すため、以前「ゆこな」で紹介したこちらのページも参照してみてください。
メーカー・工法によっても『安全の考え方』が違っています。
おのおののプランを入手して、①利便性や②価格の『適正な設定』を住宅メーカーではなく、自らが決めていくことが必要なのだと思います。
とはいっても、住宅の専門的なことをどのように決めてゆけばよいのか、と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時、わたくし”ゆこな”が、皆様によりそって、「住まいのセカンドオピニオン」として安全性の考え方についてのサポートし、皆様のよりよい住まいつくりのお手伝いができれば、と考えています。

「ゆこな」のセカンドオピニオンのご依頼・ご質問はご遠慮なく、メールお願いいたしますね。