『日常生活の危険』から家族を守る

ブロック塀の安全性を確認しよう

コンクリートブロックは容易に壁を構築できる便利な建材です。

一方、壁構築が容易であるため、安易にブロック塀で壁を構築して、地震時にブロック塀が倒壊するなどの事故が発生する場合があります

2018年6月18日に大阪府北部を震源とした震度6弱の地震では、通学途中の女子小学生がブロック塀の下敷きになり、亡くなられました。

今回はコンクリートブロック外構について考えていきます。

宮城沖地震でもブロック塀による被害多発

昭和53年(1978年)に発生した宮城沖地震では、死者28名、負傷者1325名、建物全半壊7400戸、停電70万個、断水7000個と大きな被害が発生しました。

宮城沖地震はマグニチュード7.4M、最大震度は震度5(仙台市)を記録しました。

東北大学工学部に設置されたAMAC強震計は最大化速度が1040ガル(≒1G 建物重量と同じ水平力が作用)を記録しました。

通常想定する200ガル=0.2G程度で、強震度計の針は振り切ってしまって、記録が取れなかったと聞きます。

実際の地震力は公表されたものよりも、さらに大きかったと予想されます。

宮城沖地震後、建築物の耐震基準は、「震度5強程度の中規模地震では軽微な損傷、震度6強から7程度の大規模地震でも倒壊は免れる」という思想の新耐震基準に改定されます。

新耐震基準については、こちらを参照してください。

宮城沖地震では学校建築などの短柱のせん断破壊と、ピロティ形式建物の倒壊が大きな問題になりました。

短柱のせん断破壊

せん断破壊が発生すると、急激に強度が低下するため、建物内の避難者が屋外に避難する前に倒壊する恐れがあります。

写真は、日本建築学会 わが家の耐震-RC造編-より

ピロティ形式建物の倒壊

ピロティ形式の建物とは、1階部分に車庫や店舗など柱だけの構造で壁が少なく、2階以上が住戸など壁が比較的多い建物などを指します。

1階部分に変形が集中し、急激に倒壊する恐れがあります。

写真は、鹿島建設ホームページ 耐震診断・耐震補強より

宮城県沖地震の死者数と主な原因

建物が倒壊すると、被害の規模が大きくなるため、それらが注目されがちですが、宮城沖地震の死者28人のうち、ブロック塀などの下敷きが18名と、ブロック塀による被害が大きくなっています。

宮城沖地震の死者数と原因

毎日新聞 災害アーカイブより

外構工事は軽微な工事ととらえられることが多く、構造的な検討をせずに簡易に工事してしまうことが多いのではないでしょうか。

ブロック壁による巻き込まれは圧死を含む身体に重大な損傷を被る可能性があります。

地震時のコンクリートブロック挙動

(一財)全国建築コンクリートブロック工業会で行った実験をご覧ください。

右の塀は鉄筋が不足している塀で、左の塀は配筋と控え壁ともに正しく施工した塀です。

倒壊が鉄筋量不足によるか、控え壁なしの影響によるのかは、この実験ではよく分かりませんでしたが、少なくとも、正しい設計とそうでないものでは倒壊時間に大きな違いがあることが分かります。

コンクリートブロック外構の安全チェック項目

コンクリートブロック外構の安全チェックをして、不適合がある場合には専門家に相談(もちろん「ゆこな」でもOKです!)しましょう。

コンクリートブロックの安全チェック

□塀は高すぎませんか?

 ・塀の高さは地盤から2.2m以下です。

□塀の厚さは十分ですか?

 ・塀の厚さは10cm以上です。(塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)

□控え壁がありますか? (塀の高さが1.2mを越える場合)

 ・塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁が必要です。

□基礎がありますか?

 ・コンクリートの基礎が必要です。

□塀は健全ですか?

 ・塀が傾いたり、ひび割れはないですか?

<外観からの判断が難しいですので、可能であれば図面で確認>

□塀に鉄筋が入っているか?

・塀のなかに直径9mm以上の鉄筋が立て横とも80cm間隔以下で配筋されている必要があります。

・縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされている必要があります。

・基礎の根入れ深さは30cmとする必要があります。(塀の高さが1.2mを超える場合)

まとめ

コンクリートブロック造は、正しい施工をしないと、倒壊の恐れが大きいです。

コンクリートブロック造の倒壊に巻き込まれて圧死するなどの事故が発生しています。

コンクリートブロック造の安全チェックを確認し、不適合が1箇所でも見つかった場合には、専門家に相談することをおすすめします。

(もちろん「ゆこな」でもOKです)

住まいのセカンドオピニオンのすすめ

いかかでしたか。

今回の報告も含めて、1面だけで判断せず、多面的に検討する必要があります。

住宅の建設の場合、①利便性や②価格、③安全性などを総合的に判断する必要があると思います。

  • 利便性や②価格を総合的に判断するには、いくつかの提案プランを比較することがおすすめです。

住まいは大変高価な買い物です。

1人の営業トークだけで決めてしまうのは、大変もったいないと思います。

タウンライフでは、大手ハウスメーカーのプラン『無料』『同時に請求』できるのでとても便利です。

『無料」で『同時に請求』したプランを見て、もう一度考え直す、 住宅を買うのを止めるということも視野に入れても問題ないと思います。


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実際に請求しようと思ったときには、各メーカーから、「より良いプラン」を引き出すため、以前「ゆこな」で紹介したこちらのページも参照してみてください。

メーカー・工法によっても『安全の考え方』が違っています。

おのおののプランを入手して、①利便性や②価格の『適正な設定』を住宅メーカーではなく、自らが決めていくことが必要なのだと思います。

とはいっても、住宅の専門的なことをどのように決めてゆけばよいのか、と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな時、わたくし”ゆこな”が、皆様によりそって、「住まいのセカンドオピニオン」として安全性の考え方についてのサポートし、皆様のよりよい住まいつくりのお手伝いができれば、と考えています。

「ゆこな」のセカンドオピニオンのご依頼・ご質問はご遠慮なく、メールお願いいたしますね。

 

ABOUT ME
管理人
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一級建築士「ゆこな」です。 子どもが3人と日々格闘中です。。。 「ゆこな」の名前は、は子どもの名前の1文字づつ をもらって付けました。 子どもが安全な住まいや暮らしについて皆さんと考えて いきたいと考えています。