家具に使用されている接着剤や塗料から発散される化学物質を吸引することで、のどに炎症を発生するなどの不具合を発生させるなどの不具合が発生する可能性があります。
厚生労働省は健康に被害が発生するおそれのある13物質を指定し、空気中に発散する化学物質量を規制しています。
物質名 | 室内濃度指針値 | 使用用途 |
---|---|---|
ホルムアルデヒド | 0.08ppm | 壁紙用接着剤 塗料・防腐剤 |
トルエン | 0.07ppm | 接着剤・塗料の溶剤 |
キシレン | 0.05ppm(*) | 塗料用溶剤・接着剤 |
パラジクロロベンゼン | 0.04ppm | 衣服用の防腐剤・芳香剤 |
エチルベンゼン | 0.88ppm | 塗料用溶剤・接着剤 |
スチレン | 0.05ppm | 断熱材 |
クロルピリホス | 0.07ppb 小児0.007ppb |
シロアリ駆除剤 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 1.5ppb(*) | 接着剤・印刷インク |
テトラデカン | 0.04ppm | 塗料用の溶剤・灯油 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 6.3ppb | 壁紙などの可塑剤 |
ダイアジノン | 0.02ppb | 農薬・殺虫剤 |
アセトアルデヒド | 0.03ppm | 接着剤・防腐剤 |
フェノブカルブ | 3.8ppb | シロアリ駆除剤 |
総揮発性有機化合物(**) | 400μg/㎥ | 暫定目標値 |
(*)2019年1月17日改定 (**)特定の化学物質だけでなく、空気中に飛散する様々な化学物質の合計量についても注意が必要です。
ここでは、家具からのホルムアルデヒドの発散の影響についてご紹介いたします。
特に赤ちゃんは体が小さいため、ホルムアルデヒドの吸引の影響が大きくなる可能性があります。
また、直接家具を舐めるなどにより、高濃度で体内に吸収する可能性があるので、注意か必要です。
Contents
「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」
対象繊維製品 | 規制値 | |
---|---|---|
ベビー用 (24ヶ月以内) |
おしめ、おしめカバー、よだれかけ、帽子、寝具、下着、寝衣、手袋、靴下、中衣、外衣 | 検出限界以下 (16ppm以下) |
子供用・大人用 | 下着、寝衣、手袋、靴下、たび | 75ppm以下 |
タンスからのホルムアルデヒド発散量の影響
東京都福祉保険局では、タンスからのホルムアルデヒドの発散影響を調査しています。
実験方法と実験結果

ホルムアルデヒドが検出されていないマフラーと靴下を「たんす」と「ベビーたんす」にいれて、96時間放置します。
96時間放置した後、マフラーおよび靴下のホルムアルデヒドのホルムアルデヒドを検査したところ、
- たんす:マフラー66.3ppm 靴下36.8ppm
- ベビーたんす:14.1ppm 靴下5.0ppm
のホルムアルデヒドが検出されました。
たんすの中に入れたマフラーでは、規制値75ppmに近い値となっています。
中に衣服を入れるだけで、ホルムアルデヒドが移染されるとは驚きです。
たんすからのホルムアルデヒド移染させないためには
①たんすからのホルムアルデヒド移染させないためには、ビニール袋に子ども用の衣類を入れて、タンス内に保管するようにしましょう。
②ホルムアルデヒドの発散を抑えたタンスを使用するようにしましょう。

ホルムアルデヒド検査キット
実際に、自分の家で使用している家具でホルムアルデヒドの発散があるかどうか、心配になりますね。
比較的安価な検査キットもありますので、ご紹介いたします。
検査したい場所に検査紙をおいて、0〜0.04ppmでは「白」、0.08ppmでも薄い黄色、0.25ppmで黄色になります。
簡易な検査ですが、ホルムアルデヒドの発生している家具などの特定ができるので便利です。

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住まいのセカンドオピニオンのすすめ
いかかでしたか。
今回の報告も含めて、1面だけで判断せず、多面的に検討する必要があります。

住宅の建設の場合、①利便性や②価格、③安全性などを総合的に判断する必要があると思います。
①利便性や②価格を総合的に判断するには、いくつかの提案プランを比較することがおすすめです。
住まいは大変高価な買い物です。
1人の営業トークだけで決めてしまうのは、大変もったいないと思います。
タウンライフでは、大手ハウスメーカーのプランを『無料』で『同時に請求』できるのでとても便利です。
『無料」で『同時に請求』したプランを見て、もう一度考え直す、 住宅を買うのを止めるということも視野に入れても問題ないと思います。
実際に請求しようと思ったときには、各メーカーから、「より良いプラン」を引き出すため、以前「ゆこな」で紹介したこちらのページも参照してみてください。
メーカー・工法によっても『安全の考え方』が違っています。
おのおののプランを入手して、①利便性や②価格の『適正な設定』を住宅メーカーではなく、自らが決めていくことが必要なのだと思います。
とはいっても、住宅の専門的なことをどのように決めてゆけばよいのか、と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時、わたくし”ゆこな”が、皆様によりそって、「住まいのセカンドオピニオン」として安全性の考え方についてのサポートし、皆様のよりよい住まいつくりのお手伝いができれば、と考えています。

「ゆこな」のセカンドオピニオンのご依頼・ご質問はご遠慮なく、メールお願いいたしますね。